モンブランドのハンカチ②

前回はモンブランドで作っている3種のハンカチの違いについて記事を書きましたが今回は吸水性のお話を。(読むの面倒…という方のために折りたたんでおきますね)

 

ガーゼ=吸水性抜群 って本当でしょうか。

私もハンカチを作ろうと思った時点では固定観念からそう信じていましたが、実はそうではありませんでした。

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↑↑↑ 試作用に購入したガーゼたち。

「初めは糊や油分があるので撥水しますが一度洗濯すれば糊が落ちて吸水するようになりますよ」という言葉、聞いたことありませんか?これらの生地は洗濯機の念入りモードで5回洗ったあとの状態です。ご覧の通りまだまだ屈強な撥水…。もちろんこういう生地ばかりではありませんが!

奥の二枚はオーガニックコットンのガーゼでした。なかなかいいお値段で生地自体は肌触りも抜群。それだけ天然の油分が多い良い生地なのでしょう。吸水性が問われるハンカチには完全に不向きでしたが、お肌の弱い方のお洋服にはいいでしょうね。

もちろんすべてモミモミし続けるとなんとか吸水してくれるのですが、吸水しにくい=ゴシゴシするという恐ろしい悪循環が待ち受けていそうで結局お蔵入りとなりました。この実験以降、オーガニック云々よりもこすらないで素早く吸水するほうが肌に優しいのでは?と思わないでもありません^^; 

 

 

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 ↑↑↑ モンブランドのハンカチは、一滴水を垂らすだけでも瞬時に吸水します。洗うと撥水しなくなる生地もありますが、もともと吸水性抜群の生地を選ぶことにしました。おろしたてでも汗や水をそっと上から押さえるだけでOKです。

 

吸水性は「精錬」と呼ばれる生地の製作工程をどう行っているかに依存するそうです。精錬とは不純物や糊落としを行う作業です。タオルなど水回りのものに使用する目的の生地であれば丹念に精錬されますが、洋服や雑貨を作る目的のための生地の製作時は価格を抑えるためにその工程を省略しまうこともあるそうです。 

 

「結論:ガーゼ=すべてのものが吸水性抜群とは言えない」