ハチマルローンのハンカチーフ
2018春夏の新作①です!ハチマルこと80番手綿ローンの大判ハンカチ!
80という数は生地を構成している糸の太さの番手を指し、数字が大きくなるほど細い糸で構成されているということになります。なので、数字が小さいほど厚手・数字が大きいほど薄くしなやかな生地というわけです。
20、30ぐらいならシーチング(一番安価で寝具やスモッグなどに使われることが多いです)。40、50くらいならブロード(ワイシャツなどに使われることで有名です)。60くらいからがローンと呼ばれます。ちなみに有名なリバティ社の生地の殆どは60番手のローン。80番手というともっと上質な生地。薄いと値段も高価になる分、柔らかくなって肌触り・肌当たりが滑らかになります。
ただし、逆を言えば透ける・ハリが無いということになりますので、生地によって作るものに対し向き不向きがあるのはどれも同じですね。
今回はじめてガーゼ以外で一重のハンカチを作ったわけですが、吸水性と肌触りの良さはどうしても譲れない部分でした。イラストを可愛いと思っていただくのと同じくらい「用途に相応しい品質」というのは大事なことだと思っています。
綿ローンにした理由としてあともう一つ。
生地は斜めに引っ張ると伸びるという性質(バイアス)があるのですが、スカーフやヘアバンドにアレンジする際とても結びやすく扱いやすいのが綿ローン80番手です。夏、カゴバッグなどのアクセントに持ち手に結んでいただくと、風に踊るという部分でもとても気に入っています。
ふくよかにゃんこがふわふわと軽やかに風に乗っている姿を見ることができますよ。とても倒錯的ですね(自虐)!
更にウンチクが続くんですけど、このハンカチは120番の繊細な糸で三ツ巻き縫いをお願いしましたので、周囲の縫製は百貨店に並ぶお品に匹敵するほどの仕上がりです。糸色もハンカチの各色に合わせて縫われていて、糸だけ色が浮いて見えるということもありません。細かい部分ですが、織タグに使用している上糸と下糸も色合わせを行って頂きました。
そして、染めはふわかるガーゼハンカチとおなじ捺染ですので、顔料インクのようにごわごわしたり、妙な臭いが残っているということもありません。ソーピング済みですので、白のものと一緒にお洗濯いただいても色移りしませんので安心してお使いいただけます。もちろん始めから吸水性は抜群!ハリを感じないふわふわと優しい肌触り。仕上がってみると織タグ部分が重い…と感じるほどの軽やかさ。5回ほどのお洗濯を経ると更に柔らかさと愛着が増してきます^^
まずは4色各15枚づつ作りました。これからシーズンなのにちょっと少なかったかな?
・大きさ約53×53cm(大判ハンカチサイズ)
・綿100%(透け感のある薄手生地・80番手綿ローン)
・捺染
・総柄4色展開